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令和5年産米総評

ブログ記事自体久しぶりとなります。
ご無沙汰してすみません。
それとこちらのブログはお米専用のブログにして、関係ない話は別のブログを作ることにします。
作り次第お知らせします。

さて、令和5年産米も「佐渡自然栽培米コシヒカリ」以外全て入荷しました。
(すみません、佐渡コシヒカリは出荷準備が整ってないようで今しばらくお待ちください。)

既にマスコミなどで報じられており話を聞いている方も多いかと思いますが、5年産米は夏の猛暑と水不足により品質の低下が叫ばれておりました。
私も一銘柄入荷するたびにどんな品質だろうかと毎回ビクビクして待っておりました。
ほぼ全て入荷して全て食べたみたところの今現在の率直な感想としては
「思ったほど悪くなかった」です。
ただ思った程の、程がどの程度なのか?その程度を伝えるのは困難で人によって感じ方が違うものなので・・・・
どう判断されるか人それぞれになってしまいます。
お客様にはずっとそのように伝えておりましたので、お客様も同じ感想の方が多いようです。
先に悪いイメージもってもらってた分、良いイメージになってるのかもしれません。

単純に前年比、またはこれまでの比較としては、かなり悪い、やや落ちるかな?、平年並みかな?、これまで以上じゃない?
と4つ全てあります。

とその前に、話変わってお米の出来に関心がある人はマスコミなどで盛んに報じられていたと思うのでご存じかと思いますが、お米には等級というものがあります。
1等、2等、3等、等級外とあり1等が一番良いものです。
玄米の段階で検査をして等級を付けられないと、何々産米と表示して販売することが出来ないルールになっています。
等級の決められ方はあくまで見た目です、外観的に良いもの、具体的には粒ぞろい、着色米含有の比率(黒ずんだもの、白くなってしまったものなど)、割れたお米の比率、などを見ます。
特に食味を検査するものではなく、あくまで見た目の出来の良し悪しの判断です。
今年は例年ほぼ1等しか出ないのにほぼ1等がなく2等と3等ばかり、という産地の嘆きの声が盛んに報道されていたと思います。
等級が下がると買取価格が下がるからです。
農家としては死活問題につながります。
それと同時に「等級は見た目の検査で食味の検査ではありません、等級が下がったからと言って味が悪いわけではなく、味はいつもと変わりません」
そのような産地の声もたくさん報道されていました。
ただ米屋としての正直な気持ちとしては、流石にそれは言い過ぎだろう。
と感じております。
食味の検査でないのは事実なのですが、等級が下がっても食味が変わらずいつもと一緒で美味しいというのは無理がある。
確かにお米を全部粉にして食べ比べてみたらあまり違いは分からないかもしれないが、お米の食味というのは味そのものだけではなく、食感も凄く大事だし、食べた瞬間に感じる風味、お米の鮮度や生き生きとした感じ、なども大事な面でしょう。
それら全てひっくるめてどう感じるかとなると、見た目で判断された等級が下がる度に基本的に食味は下がっていく方が多いと思います。
ただし、それはあくまで縦の比較です。
縦の比較とは、同じ銘柄の過去の等級比です。
別の軸に横の比較である同じ年に生産された違う銘柄の比較があります。

例えばある銘柄はこれまでずっと1等だったのに、今年は2等だった。
その縦の比較をすると、やはり概ね食味は落ちると思ってよいです。
ただしどの程度というのはマチマチで、これは同じ等級でも差が出ますし数字で示せるようなものではありません。
等級が落ちれば総じてみてみるとやはり食味も落ちると考えてよいと思います。

それが横の比較すると話は変わっていきます。
例えばある産地のコシヒカリは2等、違うある別の産地のコシヒカリは1等
横の比較では後者の食味の方が良いと思ってしまいますが、前者のお米は毎年2等米で良食味となると前者の方が美味しいお米になったりもします。
等級が下だからと言って横の比較で判断しても答えは数字通り行きません。

ということで今年度取り扱いの銘柄全ての今年度等級と過去の等級がどんな感じだったかを列記してみます。

福井れんげ米いちほまれ 1等(去年産からの取り扱いで去年度も1等)
長野りんご米コシヒカリ 1等(過去全て1等)
長野蓼科ミルキークイーン 1等(過去全て1等)
長野望月高原コシヒカリ 1等(過去全て1等)
大潟村田中さんササニシキ 1等(2等の方が多いが1等の時もあった。去年は2等、でも去年の方が見た目からして良かったです)
大潟村田中さんあきたこまち 2等(1等、2等、半々くらいだったかな?いや1等の方が多いかな?去年は1等だったような?)
長野ミルキークイーン 1等(過去全て1等)
長野高水分コシヒカリ 1等(過去全て1等)
高知コシヒカリ 2等(過去全て2等)
宮城金のいぶき 3等(過去全て3等)
新潟曽我さんコシヒカリ 1等(過去全て1等)
秋田げんきさん秋田小町 1等(過去全て1等、だったと思う)
山形庄内ササニシキ 3等(1等の方が多かった気がしますが2等の時もソコソコあったような気が)
栃木なすひかり 1等(1等の方が多かったと思うが2等の時もあったかと)
新潟五泉こしいぶき 2等(過去全て1等)
新潟こがねもち 2等(2等の時の方が多かったと思います)
長野もちひかり 1等(過去全て1等)

新潟新之助 1等(過去全て1等)
高知にこまる 1等(過去全て1等)
北海道ゆめぴりか 1等(過去全て1等)
秋田サキホコレ 1等(一昨年からの取り扱いで去年度も1等)
京都京式部 1等(今年度からの取り扱い)
山形つや姫 1等(過去全て1等)
山形雪若丸 1等(過去全て1等)
北海道ななつぼし 1等(過去全て1等)
島根きぬむすめ 1等(過去全て1等)
北海道ふっくりんこ 1等(過去全て1等)
岩手金色の風 1等(過去全て1等)
佐賀夢しずく 1等(過去全て1等だったが途中から2等の時が一回あったと記憶)
福井エコいちほまれ 1等(過去全て1等)
宮城栗原つや姫 1等(過去全て1等)
宮城登米ササニシキ 2等(1等の方が多いが2等の時もある)

記憶が曖昧ですがざっとこんな感じです。
横の比較として例をあげましたが、高知コシヒカリは正にそれに値します。
毎年2等で今年も2等で、食味は良好です。
やや食感が柔い感じもしますがいつも通り旨味の豊富なコシヒカリでお客様の評価も上々です。
金のいぶきは毎年3等で、これは玄米専用食、巨大胚芽という特殊なお米のため見た目的に必ず3等になると考えてよいお米なのだと思います。
ササニシキが3銘柄あるササニシキ推しの米屋を自負しているのですが、ササニシキは栽培が難しくご覧の通り2等、3等米の比率が他の銘柄に比べ多くなります。

さて、それでは具体的な食味の感想を述べてみようかと思います。
ただし、これだけ沢山の銘柄を揃えておりますので試食の回数も1回だけのものもあり、それが私の中での絶対的な評価とも言えませんし、そもそも好みは人それぞれですので、あくまでご参考程度に。

まず一番良いと感じた銘柄は、秋田サキホコレです。
少量販売となるプレデビューの2年前、話題となり全国的に即完売になった銘柄、去年度本格デビューとなりましたが正直プレデビュー年程の出来にはなかったと思います。
産地での評価も1年目から厳しい年になったな、と感じてたのではなかろうか?
ただ新潟や東北で顕著に厳しい生産環境だった今年度産、どういうわけかとても良い!
東北方面ではっきりと前年上回ったと言えるのはこれだけだと思います。
おそらく今年一気にブランドが定着し、山形つや姫レベルの銘柄になるのでは、と個人的には考えております。
今年は数量少な目です、早いもの勝ちです!

続いてこれまで以上と言えるかは確信がないが、出来上々と言える銘柄は
高知にこまる、高知コシヒカリ、北海道ゆめぴりか、山形置賜雪若丸、北海道高度CLななつぼし、島根きぬむすめ、栃木なすひかり、佐賀夢しずく
中でも出来上々と感じたのは、高知にこまる、山形雪若丸、佐賀夢しずく、です。
みなしっかりとした粘りと甘味を感じ取れました。

若干食感に違和感あるかな?(お米に張がなく柔い)でも味はしっかり出てるし、美味しいと感じてもらえるのではと言うのが
山形置賜つや姫、北海道ふっくりんこ、宮城くりっこつや姫

粒張はよく食感はいいけど少しいつもより淡白かなと感じたのが、秋田大潟村げんきさんの秋田小町

信州ファーム荻原さんのお米は全体的に味がいつもより淡白に感じました。
特に去年度産が過去一番出来が良くどれも美味しい、特にりんご米は絶品!という感じだったので、その比較で尚更そう感じてしまった分はあると思います。
単体で考えたらりんご米も望月高原コシヒカリもとても美味しいお米だと思います。
それと特徴的なのが、今年度産は全体的にお米が柔く張がないものが多いのですが、荻原さんのお米はいつもそうなのですがしっかりとした張は感じられます。玄米の見た目から特段と綺麗なんですよね、荻原さんのお米は。

逆に秋田田中さんのお米は共に食感は粒張が弱く柔いのですが、味はしっかり出ております。
特にあきたこまちは強い甘味を感じ取れました。
それと田中さんのお米はいつもより多く成長不良の黒ずんだお米が少し混じってます、取り除いてお食べ下さい。

少し淡白に感じられ食感も少し柔いかなと感じたのが
新潟新之助、福井れんげ米いちほまれ、福井エコいちほまれ

庄内ササニシキと登米ササニシキですが、ササニシキは基本的にとても柔いお米で精米時も他のお米と同じ圧力をかけると削れすぎます。
それが今年は顕著で、未だにどれくらいの圧力が丁度いいのか判断しかねております。
粒が大きくなれず、そうなると相対的にヌカ層より白米部分の比率が小さくなり、よってヌカ層を完全に取り除くと目減り率が高くなってしまいます。
通常玄米を白米にすると約90%となります(10%がヌカ層として取り除かれる)
ただ今年のササニシキはこれで白米かな?というところまで削ると87、88%くらいになってしまいます。
下手すると85%くらいになってしまいます。
その点をご了承していただければと思います。
味に関しては問題ないと思います。
しっかりと旨味は出ていると思います。特に登米ササニシキは美味しかったです。

新潟コシヒカリと新潟五泉こしいぶき
この二つの銘柄はかなり厳しい結果となりました。
東北地方はとても厳しい生産環境だったのですが、特に新潟は過去最大級の突出した厳しい環境でした。
上記ササニシキと同じでお米が大きくなれず、相対的に白米部分の比率が小さく白米まで精米するとかなり目減りします。
当店のような店頭精米型コメ店は、あくまで玄米価格で販売してますので、お客様にとってはこういうお米はどうしても損をしてしまいます。通常では1k精白精米すると大体900gになるのに、それが850g~890gと減ってしまうのです。
こちらとしてもどのくらいまで削るのが白米なのかイマイチ判断出来ない面もあります。
食味的にはお米は小さく粒張はないものの、甘味はしっかりと出ていているのではと思います。
そんな感じなので、今年度は大幅値下げで販売させていただきます。
正直二つとも仕入れ価格は上がっており、去年産より上げたいくらいなのですが・・・

餅米が3つあります。
秋田田中さんのわたぼうし、これが一番出来が良いです。
大粒で粒ぞろい良く、甘味もしっかりとあります。
数量少な目なので早いもの勝ちとなります。
長野荻原さんのもちひかりは平年並みです。
新潟こがねもちがやはり大分いつもと違います。
精米すると相当目減りして(精白精米で85%くらいになります)、しかもかなり割れてしまいます。
お餅にしてしまえば問題ないですが、その点ご了承ください。
味は甘味も出ており問題ないレベルかと思います。

長くなりましたが、ざっとこんな感じです。
自分はこう感じた、このお米はいいですね、このお米はいつもと比べてこうですね
等々、お会いした時にでもご感想を述べて頂けると私としてはとても有難いです。

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